「また怒っちゃったがなくなる本」安藤俊介 日本アンガ―マネジメント教会代表理事
今回はこちらの本を読んでみました。
これはまた素晴らしい肩書です。きっと怒りについてはプロフェッショナル。何をされても怒らなそう(偏見)
実際読んでみると、赤ベコかな?って思うくらい頷きながら読んでしまいました。そして何より怒りのパターンがあるあるすぎて耳が痛かったです。
こちらの本は、毎日怒り狂ってどうしようもない親だなぁ~と自分を存分に自己否定して、自己嫌悪していたところで目に入り、手に取りました。
上の子は4年生、下の子は2年生。母の言うことは基本聞きません。少し反抗期気味になってきた息子は、第二のイヤイヤ期さながらの様子で、一言目には「いや、無理」がテンプレート。
子どもの反抗期や思春期の親への反応は成長段階において大事なものだし、無くしてよ!でなくせるものじゃない。子どもを変えるより自分を変えた方がいいって、どの書籍にもあるし頑張ってみようと心に決めたのです。
読んだうえで、皆さんにも今からすぐ使える裏ワザをご紹介したいと思います。
カッとなった時使える裏ワザ4選
一点を見つめる
怒っている時はその出来事や相手自身に猛烈に集中している状態ですよね。怒りの原因となる物事にいつまでも集中していては怒りを増幅させるだけです。
なので、一度冷静になるためにも怒りに向けていた意識を他のものに移してみましょう。
意識を移すものは何でも大丈夫です。目の前にあるマグカップ、リモコン、人形、なんでもいいんです。
ただ一点を真剣に。怒りから意識を引きはがしましょう。
6秒ルール
怒っている状態というのは、脳内物質であるアドレナリンが出て脈拍や血圧などが上がっている興奮状態にあります。本来は危険回避や戦闘のために著しく身体機能を向上させる、生存のために欠かせない機能のようです。
一方で、理性をつかさどり冷静な判断をうながす役割である前頭葉。実は怒っている時はアドレナリンのせいでうまく機能出来ず、理性的な判断が出来なくなっています。
だから怒っている時って落ち着かなきゃと頭で思っていてもなかなか上手くいかないんですね。では、そんな状態からどうやって前頭葉を動かし理性を取り戻すのか。
答えは『6秒』です。この6秒という短い時間がこの問題を解決してくれます。
実は、怒りで頭が回らない状態から前頭葉が機能出来るようになるまでの時間=『6秒』なんです。
なので、頭に血が上って大きい声を出してしまいそうな時、カッとした時、騙されたと思って6秒だけ数えてみて下さい。
たったの6秒数えるだけで、怒ることなく一日を気持ち良く終われるようになることが増えるはずです。
距離をとる
これも非常に簡単ですね。距離をとるだけ!
子どもって、泣きわめいて話も出来ないし、抱っこも嫌がるし、もう打つ手がありません…な状態になってしまう時ありますよね。
状況も変えられないけど、鳴き声はずっと聞こえてくるので、だんだんこちらもストレスが溜まってくる。『もういい加減にして!』って叫びたくなります。
そんなどうしようもない時は、物理的な距離をとるようにしましょう。
ここでのポイントは1つだけ。黙って離れないこと。
『少し落ち着きたいから向こうに行ってくるね』と声をかけることで相手もパニックにならず、お互いに落ち着けます。
違う部屋に行ってチョコを一粒食べて戻るだけでも、少し気分転換になり穏やかな気持ちになれます。
向き合うことは大事ですが、そこで爆発してしまうくらいなら小休憩をとってレフレッシュしましょう。
ストップシンキング
読んで字のごとく、一度思考を止めてみましょう。
怒りの原因について考えるのをやめられるよう、頭いっぱいに白い紙が広がるイメージします。
慣れてきたら気分を入れ替えるためにお花畑や海など、自分の好きな風景でもいいかもしれません。
引き算
100から3ずつ引いていくなど、計算することで意識が怒りから離れられます。
計算に集中してしまうような少し難しい問題にすることをおススメします。
10-5=? なんて簡単な問題だと、意識野偏りは 怒り>計算 のままですよね。
ポジティブな言葉を口に出す
こちらの方法も軽い苛立ち程度であればとても使いやすいです。
しかも、使う頻度が高ければ高いほどそのポジティブワードが口癖へと繋がります。
全然たいしたことない! 大丈夫大丈夫! なんとかなるよ!
筆者も疲労困憊で床に牛乳をこぼされた時なんかに、目が死んでいる状態で『たいしたことないよ~大丈夫』と自身に言い聞かせていました。
不思議なもので口に出すとそう思えてくるんですよね。
最後に
毎日、常に笑顔で過ごそう!なんて生活は、子育て中の親には難しいですよね。
現代は様々な情報が入りやすいせいか、周りの優しいお母さんや、キラキラした子育てママ達のSNSを見て、自分はなんて至らない親なんだろうか…と感じることも多いはず。何を隠そう筆者もその一人でした。
一日の中で、『たいしたことなかったし怒ることなかったなぁ』と寝る前に反省してしまうような、そんな怒りだけを頑張って無くせるように気を付ければいいんです。
完全に怒りをなくそうと常に優しい親を目指しすぎると、上手くいかなかった時の反動でイライラがまた産まれてしまいます。
まずは、『怒らない』ではなく『怒りすぎない』を目標に試してみましょう。